【第一回シネマ・ゴリゴリ上映作品】
『ひとみ・ジョーンズ〜聖なる呪文(じゅもん)〜』
[主演:あぶく村・ひとみ]
前編(ぜんぺん)
■ひとみ・ジョーンズ :あぶく村・ひとみ 
■ハラペーニョ・ギンガ:ゴリゴリ村・ギンガ



ひとみ「おそいぞ、ハラショー!」

ギンガ「あっしのことも、考えて下さい。」

ここはジャングルのおく地、日の光もとどかない秘境(ひきょう)。 ひとみ・ジョーンズとハラペーニョ・ギンガは、財宝を求めて さらにおくへと つきすすむのだった。



道なき道を進んで行くと、やがて二人の原住民らしき人たちが、何かさけんでいた。

ギンガ「何か知ってそうですけども?」

宝のありかなど知らないだろうか。



語学にくわしい ジョーンズ博士は、さっそく聞いてみることにする。

ひとみ「@★♪……」

ハラペーニョには言っている意味がサッパリわからなかった。



ひとみ「たすけてください」
ひとみ「ヤマタノオロチが来るのです」

ギンガ「さすがひとみジョーンズ博士!」

ヤマタノオロチ!?
こんな洋風な場所で!?
この先一体何がやって来ると言うのだろうか。



ひとみ「助手のキミにだね」
ひとみ「大事な任務(にんむ)をたくそう」
ひとみ「カライものが好きだそうだ」

ハラペーニョはイヤな予感でドキドキしていた。
カライものって!?原住民さんたちが好きなの!?



ひとみ「イッケニエ♪イッケニエ♪」

ハラペーニョのイヤな予感はテキチュウ!
カライもの=ハラペーニョだったのだ。

ギンガ「博士の頬(ほお)が赤い時は」 ギンガ「決まってこうだからなぁ…トホ」



ひとみ「よろしくたのむよキミィ」

ギンガ「イザと言う時はたすけて下せぇ。」

炎をかいくぐり、恐る恐る足をふみ出すハラペーニョ。



ひとみ「イエレーーーーー!」

ギンガ「あそこに、大きな岩が!」

おくへ進むと今にもころがって来そうな大岩があった。
ジョーンズ博士がナゾの大声を発している。



ひとみ「これは大きい!」

ギンガ「大声は、危険ですってば!!」

これほど大きな岩がこんなトコロに。
恐らくこの岩がヤマタノオロチを封印(ふういん)しているトビラなのだ。



ギンガ「かべに何か書いてありますが?」

ひとみ「ほぅ」

どうやら古代文字のようだった。
ヤマタノオロチに関する何かにちがいない。
またもやジョーンズ博士の出番なのだ。
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